「なんじゃもんじゃ の木」を見るのが目的で小石川植物園へ行きました。牧野富太郎は、ここにあるヒトツバタゴはニセのなんじゃもんじゃ であって、千葉県の神崎神社にあるクスノキが本当の「なんじゃもんじゃ の木」であると書いています。水戸光圀公が神崎にあるその木を「なんじゃもんじゃの木」と名付けたのだそうです。
ニセモノとされたヒトツバタゴですが、その雪のような白い花で樹木が覆われた写真を見ると、私は、こちらの方が本当の「なんじゃもんじゃの木」なのではないかと思ってしまいます。
そして、写真ではなく、実物のヒトツバタゴを見たいと思って出かけました。
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正門を入ったところです。正面にNHKの朝ドラ「らんまん」のポスターがあります。右手に、ここは東京大学大学院の付属植物園であることが書いてあります。
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正門からまっすぐ坂道を上がっていくと本館があります。しかし、この建物は研究施設であり、一般の人は立ち入り禁止になっています。
以前来た時には、こちらからのルートで園内を回りましたが、この写真は帰りに撮ったもので、実は、今回は正門からすぐに左手に行く道に入りました。その先に「なんじゃもんじゃの木」であるヒトツバタゴがあるのです。
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赤い建物の手前が日本庭園になっており、ここが植物園の一番奥になります。この途中にヒトツバタゴがあったのですが、それはすでに花が全部散っていました。もう1本、右手の山の上にあるはずなので、日本庭園からそちらへ向かいました。
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こちらのヒトツバタゴはまだ上の方に花が残っていました。もう少し早く来ればもっと全体が真っ白な感じなのでしょう。
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牧野富太郎が本当の「なんじゃもんじゃの木」だとしたクスノキは小石川植物園にもあります。これは巨木です。小さな花が5月に咲くそうです。
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クスノキの巨木の近くの地面に白い葉が落ちていました。ハンカチの木ではないかと、探すとありました。ただ、このハンカチの木も花の時期は終わりかけているようで、花の周りにつく
苞(ほう)と呼ばれる白い葉は、たくさん地面に落ちていて、木からぶら下がっているのは少なくなっていました。
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牧野富太郎のミニ企画展はこの建物の中でやっています。
今回、目的にしていた「なんじゃもんじゃの木」は期待していた感じではなかったのですが、前日の雨の日とは打って変わっての晴天で、気持ちよく自然散策ができました。
行きは地下鉄丸ノ内線の茗荷谷駅から歩き、帰りは都営三田線の白山駅まで歩きました。都内は意外と坂道があるものです。このコースの方が、下り坂の部分が多くなります。茗荷谷方面からの長い坂は「播磨坂」と名付けられています。園内も結構広いので、歩きごたえがありました。それに都会の谷底と言える地下鉄の階段も登り降りしましたので、前回の六道山や前々回の霧ヶ峰よりも登りくだりは多く、歩いた距離も長かったです。
NHKの朝ドラで牧野富太郎が主人公なので、混んでいるかなと思ったのですが、それほど人は多くなかったです。今の季節、気持ちよく歩けるオススメな場所と言えます。
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