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小淵沢にある友人の古民家に来ると、この尾根上の白砂がいつも気になっていました。この写真では甲斐駒ヶ岳が雲に隠れていますが。この場所まで上がると見晴らしは良いだろうし、甲斐駒ケ岳も目の前に見えるに違いないと思いました。調べてみると、この白砂のある山を日向山と言い、林道を車で行って、比較的簡単に登れるらしいことがわかりました。
そこで、早朝に出かけ、個展をやっている美術館の開館時間の10時に間に合うように降りてくることにしました。
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林道を矢立岩の駐車場まで車で上がりました。平成17年の台風でここまでの道が通行止になっていたようですが、平成18年に矢立岩の登山口までは復旧したそうです。
下のキャンプ場の駐車場にはたくさん駐められますが、ここは10数台といったところでしょう。私は朝6時に上がって来たので、私の車を入れて駐まっているのは3台でしたが、帰りにはこのくらいスペースが埋まっていました。
林道は、車1台が通れる幅です。所々待避所があります。気をつけなければいけないのは、側溝があることです。部分的には側溝の掃除をしてあるようですが、落ち葉に隠れて側溝がわからない箇所もあります。そうしたところに脱輪したくないです。対向車があってバックして避ける際には要注意です。
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日向山へは行けますが、通行止の箇所もあるようです。登山道は、道幅もあり、歩きやすく、よく登られていることがわかります。
登山口からしばらく行くと炭焼き窯がありました。
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登山口から40分ほど登ったところに石碑がありました。馬頭観音でしょうか。
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この登山コースには、合目の表示があります。45分ぐらい登って来てもまだ
4合目ですから、少々がっかりします。もっと簡単に登れる山だったのでは?と思ってしまいます。しかし、その後各合目間を7分ぐらいで登れるようになり、8合目は登山口から1時間10分で到着です。
8合目からは尾根上の比較的平らな道を行くようになります。
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雨量計があるところが9合目です。その奥に見えている高まりが日向山の山頂でしょう。
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登山道からちょっと戻るように斜めに上がると山頂です。しかし三角点があるだけで展望もありません。ここには立ち寄るだけで、すぐに登山道に戻り白砂の雁ケ原を目指した方が良いです。
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登山道の先、木立の間から明るい空が見えて来ます。その林を抜けるとこのような景色に飛び出します。八ヶ岳が小淵沢から長坂にかけての広い裾野を目の前に広げています。その景色の中のどこからこの白砂を見上げていたのだろうと、今朝自分が居た場所を探しました。
この場では見つけられず、家に帰って写真をパソコンで拡大してやっとその場所を特定することができました。
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反対側は、甲斐駒ケ岳が聳えています。あとから来た登山者は写真の右端に写っている岩の突起を目指して歩いて行きました。
こちらの方が高さがあり、甲斐駒ケ岳を描くにはこの場所が良いと思い、まずは水彩で描くことにしました。日陰になっている白砂は座ると少しヒンヤリします。
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雁ケ原の先にある岩の突起に行ってみました。絵を描いたところからは、花崗岩のツブの白砂を少し降って行きます。
雁ケ原の端は絶壁になっていてちょっとゾクゾクします。
岩の突起には岩の間を登って上がります。上には石の柱があり、お賽銭が供えられていました。
先ほど絵を描いた場所の方が広々として眺めもよく気持ちが良いです。
下りは駐車場まで55分ぐらいで降りてきました。駐車場に近づくにつれ、登って来る人が増えてきました。
細い林道を登って来る対向車に出会わないことを祈りながら車を走らせました。幸い、下の方まで対向車は来ませんでした。ここから日野春アルプ美術館は近いので、私はなんとか美術館の開館時間にそれほど遅れずに行くことができました。